一眼やデジカメで30分以上録画ができない! 原因と解決策をまとめました

2023/08/19

Camera

一眼で動画撮影しようとすると、本体が熱を持ちすぎて収録が途中で止まってしまうということがあります。
仕事ではクリティカルな問題なので対策していきましょう。

本体の温度が高くなると録画停止されてしまう

【原因1】外気温が高い

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これは一眼に限った話ではなくスマホでもそうなのですが、炎天下での撮影はデバイス本体の温度が高くなってしまい、急に録画停止されてしまったり、勝手に画質が落とされたりします。そうならないように、こまめに録画を止めたり、日陰などで本体を冷やしておきましょう。
これを意識できていないと、リハーサルではちゃんと録画できていたのに本番では録画ができないといった機材トラブルが起きてしまいます。テクニカルリハーサル以外はサブ機を使ったり電源をこまめに落とす、ビデオ撮影に特化したカメラを買うなどを検討してはいかがでしょうか。

【原因2】本体に負荷がかかる収録フォーマットになっている

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もちろん4K撮影よりFull HD撮影のほうが負荷は少なく、本体が高温になるのを防げます。長時間撮影の場合はFull HD撮影にしておきましょう。4K 120fpsで長時間撮影したい!という方は一眼での撮影は諦めてビデオカメラを買うのが吉です。笑

【原因3】自動電源OFF機能が「標準」になっている

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SONYのカメラだと「メニュー」→「セットアップ」→「電源オプション」→「自動電源OFF温度」を確認できます。
自動電源OFF温度が「標準」になっているときは「高」を選択してください。バリアングルモニターを開いて撮影するとより高温になるのを抑えられますよ。

関税対策で30分以上録画できないケースも

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これは小ネタですが、デジカメで撮影できる動画は最長で29分59秒になっている場合が多く、もともとの理由に関税がありました。 というのも、EUは動画を連続で30分以上撮影できるなどの条件を満たすカメラを「ビデオカメラ」に分類し、その他のデジカメより高い関税を設定していました。 この関税を避けるために、動画の記録を29分59秒までとするカメラが多くなった感じです。
2019年2月に日欧EPAが発行されたことを受けて一部製品の関税が撤廃され、デジカメのこの関税問題も解決されました。それ以前に購入したカメラや中古カメラだと、この制限がされたままだと思いますのでご注意を。

収録が勝手にストップするのは怖いので2カメ体制がベター

というわけでつらつらと書き綴ってまいりましたが、個人的におすすめなのはビジネスの場だと2カメ体制に極力することです。機材トラブルはいつ、どのような条件で起こるのか分からないので。。最近だとiPhoneでもシネマティックな映像も撮れますし、三脚も安価で購入できます。時間は巻き戻せないので運用でカバーで感じですね。

以上、一眼やデジカメで長時間撮影ができないときに確認したい原因と解決策でした!