カメラ沼にハマっていったらレンズにこだわりたくなってきますよね?(圧)
でも「レンズって何が違うのか。値段の違いしか分からない」「そもそもレンズの名称が呪文のようで意味が分からない」という方もいるかもと思いますので、私の脳内整理がてら解説していきたいと思います。
できるだけイメージしやすく説明できるように、今回はこちらのSONYのレンズを例にお話をしていきます。もちろんメーカーによって命名規則は異なりますが、まず1つのメーカーから覚えると大体わかってくると思います。
▼デジタル一眼カメラα[Eマウント]用レンズ FE 24-105mm F4 G OSS
https://www.sony.jp/ichigan/products/SEL24105G/
レンズ名称が分かればスペックが分かる
大体レンズ名称はスペック(商品型名)を元につけられています。大体のメーカーは、
[①接頭辞] + [②焦点距離(mm)] + [③F開放F値] + [④接尾辞]
という並びで名前になっていることが多いです。
今回のレンズだと [①FE] + [②24-105mm] + [③F4] + [④G OSS]ですね。
大体の命名規則が分かったところで、それぞれの意味を説明していきます。
①接頭辞:FE
SONYは独自のマウント規格があり、EやFEで表現されます。
充電器で例えると「USB-C」か「USB-A」かというような違いで、マウント規格に対応していないとそのレンズが使えません。持っているカメラがそのレンズに対応しているのか、まず最初に分かるようになっています。
ちなみに余談ですが、厳密に言うとFE”マウント”という表現はせずFE”レンズ”と表現するほうが正しいです。いきなり例がややこしかったのですが、FEはEマウント規格に対応したFEレンズという意味なのです。(便宜上FEマウントと表現する人もいます)
なのでFEという接頭辞を見たら「つまりEマウントであれば使えるんだな」と理解してもらえればと思います。
せっかくなので、FEレンズとEレンズの違いについてはものすごくざっくり説明すると「FEレンズはフルサイズ用」「EレンズはAPS-Cサイズ用」という違いがあります。つまり、この2つの違いはイメージセンサーの大きさの違いで、「APS-Cサイズ」は「フルサイズ」に比べて撮影できる範囲が狭くなりますが、被写体を大きく写すことができるので、人物をメインで撮りたい方にはオススメです。
長ったらしく書きましたが、接頭辞でマウント規格が分かると理解してもらえると。
②焦点距離:24−105mm
焦点距離は数値が小さいほど広範囲を写すことができる「広角」となり、逆に数値が大くなれば遠くを大きく写すことができる「望遠」になります。広角ズームが12-35mm、標準ズームが24-100mm、望遠ズームが70-400mmに収まる焦点距離が一般的です。今回の例でいうと標準的なズームができるカメラということがわかりますね。
ご存知の通り、広角レンズは狭い室内を広く写したりするときに使い、望遠レンズは飛行機や野鳥など遠くの被写体を撮影するときに使用します。
③F値:F4
F値とはレンズの絞りのことを意味し、カメラ好きにF値を蔑ろにする人は一人もいないと豪語できるぐらいみんな大好きだと思います。
厳密に言うとF値は「レンズの有効口径と焦点距離の比」で、F値を変化させることでレンズを通る光が多くなったり少なくなったりします。F値を低く(明るく)するとボケが大きくなり、F値を暗くすると全体にピントの合ったパキッとした写真がとれます。写真明るくする露出と混同しやすいので注意です!F値が2以下の小さいレンズも販売されており、星など光をできる限り多く取り込みたいときに使われます。
④接尾辞:G OSS
最後に接尾辞です。このレンズの場合「Gは高性能のレンズ(Gシリーズ)」「OSSは手ブレ補正」ということを表しています。
Gシリーズについてはこちらの公式ページを見るのがよいかもです。
https://www.sony.jp/ichigan/lens/g_lens.html
ちなみにGシリーズよりもハイグレードなGMシリーズもあります。
以上、レンズの命名規則からレンズの基本スペックを知ろうという試みでした。カメラ好きの人から「何ミリのレンズ使っている?」などの質問が来ても大丈夫なようにぜひ覚えておきましょう!