先輩がコーチング事業をしていたり、友達がパーソナルトレーナーを始めたことがきっかけで
コーチングについてちょっと興味が湧いたのでこの本を読んでみました。
この本を通してコーチングって何?どうするの?ということ、
コーチングだけでなく仕事を行う上で、良いと思って認識していたことが実はちょっと間違ってた
ことが発見できたのでそのことについて書いていきます。
コーチングって何?
コーチングというのは、コーチングを受ける人(クライアント)に、
- 新しい気づきをもたらす
- 視点を増やす
- 考え方や行動の選択肢を増やす
- 目標達成に必要な行動を促進する
ための効果的な対話を作り出すことです。
ここで重要なのは、コーチがこれらを先導したり強制したりするのではなく、
相手が主体性を持ちながらそれを実現するところにあります。
そのため、コーチングでは、基本的に「教える」「アドバイスする」ことはしません。
その代わりに、「問いかけて聞く」という対話を通して、相手自身から様々な考え方や行動の選択肢を引き出します。
最近無理ゲーと言われる「管理職」にとってのいい武器になる
プレイングマネージャーという言葉があるように、マネジメントするだけでなく、
自分も成果を上げないといけない役職が今の管理職です。
そういう管理職の一番の悩みは「部下の育成」だそう。
部下が持っている個人の価値観や能力に焦点を当て、
それが企業の持つゴールの中でどのように実現できるかを明確にすることができなければ、
部下は行動を起こさず、ときには人材流出も免れない時代となっている中で、
部下を管理すること以上に、部下の能力や自発性に注目し、育てていかないと
自分の手が回らなくなっていきます。
少し悪い言い方をすると、部下が病まずに自発的に仕事をしてもらうために
効果的な手法の一つが「コーチング」と言えるのかなと思いました。
コーチングの手法を学んだ中で勘違いしていたこと
この本を通して、さまざまな方法やその背景を知った中で
あまり深く考えてこなかったが、実は自分の認識と間違えていたことがありました。
それが、「自責をする」ということです。
何かうまくいかなかったときに、自責で考えられるやつが伸びて、他責なやつは伸びない
みたいなパワー型の発言をよく耳にしていた中で、
自分も「自責することって仕事ができるようになるためには必要なんだな」くらいに思ってました。
でも、この認識はちょっとズレてました。
「自責」とは自分の行動を客観視するためのもの
コーチングの中で自責は、自分を追い込め!みたいな表現で使われてません。
ミスがあったことに対して、客観的に見るための方法。それ以上でもそれ以下でもないです。
なので、「これは絶対あいつのせい」って思っててもまあOKなわけです。
99%相手に責任があると思ってても、「自分が100%悪かった場合だったら何が良くなかっただろう?」
という感じで、自分の行動を客観視してみます。
そこから次に活かせる可能性を見つけられれば、「自責」はできたということです。
(そこから「やっぱりあいつが悪い」と思っててもいいわけです。)
なので、「自責」というものは
「あいつが絶対悪い」と思いながら、一応自分の次に活かせる可能性を見つけときたい
ときに使う手法といった感じで認識し直せたら、そんなに難しいことではないなと思いました。
最後に
この話以外にも、もっと実践的な情報や、その実践例などが載っているのでおすすめの本です。
個人的に刺さった「自責」という話について深掘りましたが、
仕事のフェーズが変わったときに読み返したら、新しい発見ができると思うので、
そのときまたこの本について書いてみようと思います。