はじめに
インフラエンジニアとして働き出した際に『パケット』や『フレーム』などデータの呼び方が色々あることに疑問を感じました。
そこで、データの呼び方の違いについて調べたのでまとめました。
カプセル化
OSI参照モデルの上位3層(アプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層)ではデータを『メッセージ』と呼びます。
メッセージに対して下位4層それぞれで『ヘッダー』と呼ばれる固有の情報を追加します。
ヘッダーが追加された状態を『PDU(Protocol Data Unit)』と呼びます。
また、このデータに対してヘッダーを追加しPDUを作成する一連の作業を『カプセル化』と呼びます。
トランスポート層
トランスポート層で追加するヘッダーの内容はデータの順番や再送機能などです。
上位3層で作成されたメッセージとトランスポート層で追加するヘッダーで作成されるPDUはTCPの場合は『セグメント』、UDPの場合は『データグラム』と呼びます。
セグメントあるいはデータグラムを一つ下の層であるネットワーク層に送ります。
ネットワーク層
ネットワーク層で追加するヘッダーの内容はIPアドレスなどです。
トランスポート層で作成されたセグメントあるいはデータグラムとネットワーク層で追加するヘッダーで作成されるPDUは『パケット』と呼びます。
パケットを一つ下の層であるデータリンク層に送ります。
データリンク層
データリンク層で追加するヘッダーの内容はMACアドレスなどです。
また、ヘッダーとは別に『トレーラー』が追加されます。トレーラーの内容はエラー検出情報です。
ネットワーク層で作成されたパケットとデータリンク層で追加するヘッダーで作成されるPDUは『フレーム』と呼びます。
フレームを一つ下の層である物理層に送ります。
OSI参照モデルの層ごとのデータ
OSI参照モデルの層ごとのヘッダーの内容やデータの呼び方を表にまとめました。
今回はここまでです。