はじめに
CCNAの取得に向けてネットワーク機器について勉強していた際に、ある疑問がふと湧いてきました。
『ルーターとL3スイッチって何が違うの?どっちもネットワーク層でデータ(パケット)のやり取りをするから一緒じゃないの?』
そこで、ルーターとL3スイッチの違いについて調べたのでまとめました。
ルーターとL3スイッチの歴史
一昔前までは、WANとLANだけでなくLANとLANの通信もルーターが全て担っていました。
しかし、インターネットの普及に伴いWANとLANの通信量が急増した結果、ルーターに負荷が集中し処理能力が低下するという問題が生じました。
また、ルーターはソフトウェアでルーティングするため、ハードウェアでルーティングする(L2)スイッチと比較して処理速度が極端に遅い上に、これ以上高速化できないという問題も抱えていました。
そこで、スイッチにルーティングの機能を追加し、ハードウェアでルーティングを行えるようにしたL3スイッチが登場しました。
複数のL2スイッチをまとめる形でルーターとの間にL3スイッチを置くことで、ルーターのルーティングの負荷を分散し処理能力の低下を防ぐだけでなく、ハードウェアでルーティングすることで処理速度の高速化を実現しました。
ルーター
ルーターはWANにLANを接続する役割を担っています。
ルーティング機能の他にセキュリティ機能やNAT、NAPTも備わっていることが多いです。
L3スイッチ
L3スイッチはLANとLANを接続する役割を担っています。
L2スイッチと同様にVLANやリングアグリゲーションが備わっています。
ルーターとL3スイッチの比較
ルーターとL3スイッチの特徴を表にまとめて比較してみました。
今回はここまでです。