自分がいかに歪んだ認識の上で生きているかを知った

2024/06/02

factfullness
統計学
ハンス・ロスリング

この本は、今まで見聞きしてきた数値や情報が、
実はバイアスやステレオタイプ、メディアなどの情報から、
めちゃくちゃ勘違いしてることを気づかせてくれる一冊です。

その勘違いを「10の大きな思い込み」という例をもとに実証してくれます。

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例で言うと、

「世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう?」といった基本的なクイズです。
回答は3つの中から選びます。

3つからチンパンジーが適当に答えを選んだとしても、正答率は1/3を超えるでしょう。
しかし、オンラインで1万2,000人に回答してもらったところ、正答率は約16.6%という結果になります。
ここには、高学歴者やその専門家も多々入っていました。

こういう認識がズレていることで、自分のビジネスにも
影響してるなと感じたことについて述べていきます。

無意識に、一旦欧米を見てしまう

世界の人口は、
アメリカ大陸に10億人、
ヨーロッパ大陸に10億人、
アフリカ大陸に10億人、
アジア大陸に40 億人
存在するそう。比率にすると1∶1∶1∶4。(2017年のデータ)

インド人が多い、中国人が多いということはわかっていても、一旦アメリカやイギリスといった国を
基準にビジネスの場で判断してしまうことが多いなと思います。

例えばですが、
これからインバウンドで海外からの流入があるという情報をもとに想像する国は
「アメリカ」でした。

SNSの戦略を考えた時に「アメリカ」を基準に考えて英語の投稿増やしていこうかな、、、?
とか考えていましたが、これは考え方が誤っていたなと思います。

立地も人数も勝り、資産的な大きさにおいてもアメリカに匹敵するであろう「中国」を度外視していました。
確かに大阪や東京を歩いているなかで欧州出身かな?
と思う人よりも圧倒的に中国や韓国からの観光客が多く感じます。

「英語の投稿を増やそう!」という決断が大きく間違えているとは思いません(世界共通言語だし)
でも上記の思考を挟まない決断をしていることに問題があったなと思いました。

自分は偏見によって決断力が鈍っていることを自覚する

すぐにこのバイアスを取り除くことは無理なんだろうなと書籍を読んでいて思いました。
なので、自分は勘違いをしてる一人かもなと思って生活することで
ある程度の矯正力は働かせていこうと思います。

今回挙げた例以外にも「世界の貧困層の割合」や「世界は現状に悲観し過ぎている」
といったようなとても大きな勘違いについて言及しています。

「FACT FULLNESS」はビジネス本というより、
データを基に正しく世界を捉え直させてくれる教育本のような感じがしました。

ビジネスに枠を閉じ過ぎずに広い視点でいろんな本を読もうと思います。