センスが悪い・仕事ができないのはただの知識不足だぞ。と
この書籍を通してどストレートに伝えられたので、センスの付け方を説明していく。
今回読んだ本はこの本。
センスに感覚的にこれがいいと思ったは御法度
著者である「グッドデザインカンパニー」の水野学さんは
仕事中に「感覚的にこれがいいと思うんです」とは言わないそう。
この書籍のテーマでもある「センスは知識からはじまる」のように、
自分で作り出したアウトプット・アイデアについては
自分が身につけてきた知識の集積であるため、
なぜそのアウトプットにしたのか?という説明ができなければならない。
これができることで「センス」があり、
質の高いアウトプットを高頻度で出せる人になれるそう。
センスとは何か?
センスはひらめきや特別な人に生まれつき備わっているものという
誤解がなされるが、そうではない。
「センス」とは、
知識の集積であり、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化できること。
おしゃれも、かっこよさも、数値化はできないものの、その時、そのシーンで
自分に合わせて、よし悪しを判断して最適化していく。
それが「かっこいい、センスがある」と言うそう。
どうセンスを身につけるのか?
①ひらめきを待たずに知識を蓄えていくこと。
「他とは全く違うもの」という企画やプロダクトなどを考えるときに
まず、「誰もが見たことあるもの」を圧倒的にインプットすること。
世の中が求めているものは、今あるものから200%進化させたものではなく、
105%や110%のものであることを忘れてはいけない。
iphoneだって元はといえば、固定電話や携帯電話の延長線上のもので、
まったく新しい概念だけで作られているわけではない。
この100%までの情報を集積し続けることが、アウトプットするにあたっての土台作りになる。
「圧倒的なインプット」といってもわからないので、定量的に表すと、
著者の水野さんは例えば、インテリアについての知識をつけるというときは
10-20冊ではなく100-200冊くらい軽く目を通し、頭の中を「客観的な情報」で満たすそう。
②効率的な情報収集の仕方
- 王道から解く
- 今はやっているものを知る
- 共通項や一定のルールを考えてみる
まず、「王道から解く」について
ロングセラーやその世界においてのど定番の知識をつけると言うこと。
- ジーンズであればリーバイス501
- ナイキであればエアフォース
など、こういった長い年月愛されている定番中の定番。
王道のものは王道としての地位を確立するために、たくさんの改良や洗練があった上で今がある。
言い換えると「最適化されている」。
それゆえ、王道のものの知識をつけることで、その世界においての最適化の背景を知ることができる。
「今はやっているもの」について
これは、王道とは逆で一過性のもの。
でも何かしら世の中の需要を一定の時間満たしているものなので、
王道と一緒に蓄えることで、知識の幅がとても広くなる。
この「流行り」を抑える一番有効な手段はインターネットなど
情報の質がバラバラなものではなく、コンビニにならんでいるあらゆる雑誌を得ること。
最後に「共通項や一定のルールを考えてみる」
これは、知識を集めるではなく、整理するに近い概念。
例えば、繁盛しているお店については
王道のものから、流行っているものまでの知識をつけた上での共通点は
「入りやすさ」で、
この「入りやすさ」を作っている要因は
「床が暗い色」「入口が高くない」といったように、共通点が現れてくる。
この蓄積によって、意図した判断をしてアウトプットを行なっていく。
仕事の能力も向上させられる
「期待値調整フレーム」に近い概念で、
「誰がどんな時に、どんな場所で使うのか?」ということを設定してどんなことにも取り掛かる。
この上で、この三つを掘り下げていく。
この三つを掘り下げるためにも、「王道」「流行り」「共通項探し」をして知識をつける。
この圧倒的な情報をつけた上でアウトプットすることが、相手から「センスがいい」を
引き出せる。
まとめ
センスがある人は、知識をつけることを「努力」ではないものとして位置付けできているなと感じた。
また、このセンスをつける上で重要になるテーマが
「客観的」と「量」だなと思う。
思い込みや主観が強いと、こだわりが強いに変わるし(ビジネスではないならいいと思う。)、
量が足りないと、その世界の根本にある共通項を見つけ出せない。
自分が参加しているプロダクト開発においても、自分の知識量によって
プロダクトの未来が変わってくるなと感じたので、「圧倒的」を意識してインプットしてみようと思う。