HIGH OUTPUT MANAGEMENTとは?
HIGH OUTPUT MANAGEMENTは、インテル元社長アンドリュー・グローブ氏が、
1983年に書いたマネジメントに関する本で、
マネージャーの仕事の本質の定義が明示されている。
自分は管理職ではないが、マネジメントをするという業務は行うため、
若手でも大事だなと思ったポイントを記載していく
マネージャーの仕事の本質
マネージャーのアウトプット = 自分の組織のアウトプット + 自分の影響が及ぶ隣接諸組織のアウトプット
この本はこの数式をベースに全て描かれている。
ここから、プレイヤーとマネージャーは全く別のゲームをしていると認識するべきだということ。
そのうえで、どのような作業を行うのか?などを理解することが大事。
マネージャーの作業
マネージャーの活動は、ミーティングなど人と顔を合わせること以外に発揮されない。
これを認識した上で以下の活動を行なっていく。
- 情報収集
- 全てのマネジメント活動の基礎
- ちょっとした会話…文字よりもはるかに早く耳に届くため有用
- レポート
- 見逃しがないようセーフティネットの役割になる
- 説明者がトラブル箇所を確認・処理を強制されて自己規律の訓練になる
- 情報提供
- 事実や知識だけでなく、目標・優先事項・重点事項を伝えて、「どういう方針で意思決定すれば良いのか?」分かるようにする
- ナッジング
- 指示や命令のような明確な意思決定ではなく、提案やコメントなど、望ましい方向に進ませようとする活動
- 役割モデル
- 言葉だけでは伝わりにくい、マネージャーとしての価値観や行動規範を目に見える行動によって伝達すること
マネージャーの活動速度を速める
生産の原則を応用していくことで、自分の時間をうまくコントロールする。
- 時間的な制約が強いものが何かを把握
- 類似したタスクをまとめてバッチ処理
- カレンダーを生産計画に利用
- 処理能力以上の仕事に対しては最初から「ノー」と言う)
- スラック
- スケジューリングに多少のゆとりを持たせる
- 予期しない割り込みを想定する
- 在庫を持つ
- 低優先だがやる必要がある、グループの生産性向上のための任意のプロジェクト
- 在庫がないと、マネージャーは余計な干渉に時間を使ってしまいがち
- やり方に一貫性を持たせる
- 確立したアプローチがあるなら同じタスクに対してはそれを用いる
- 「なぜそういうアプローチを取るのか?」批判的に考える
まとめ
本格的に複数人(10名以上)のマネジメントをするとなると、
こういった原則に忠実にしないと、自分はただミーティングしてるだけの人みたいになってしまうんだろうなと思った。
権限をもつ正式なマネージャーになるタイミングでは、上記に加えて、
「権限譲渡」ということも大切になってくると思うので、
よりマネジメントする人が増えた時に、読み返してポイントを把握しようと思う。