はじめに
この本はこの世の中のマーケティングの絶対的な法則をビジネスモデルを通じて紹介しているのですが、
その22の法則の中で新卒が意識したら、社内の自分の立ち位置が確立できるのでは?と思った3つの法則を紹介します!
(別投稿で22の法則をビジネスに置き換えてしっかり紹介します。)
結論
1章:一番手の法則
5章:集中の法則
13章:犠牲の法則
で新卒のブランディングはなんとかなると思います。
各章について詳しく述べていきます。
1章:一番手の法則
この法則を理解するために2つの質問を読んでください
①大西洋を最初に単独で横断飛行した人物は?
②大西洋を二番目に単独飛行した人物のは?
一番目は有名です。チャールズ・リンドバーグという人物。
二番目はバート・ヒンクラーという人物。
事実、ヒンクラーの方が腕のいい飛行士で、少ない燃料で、早く飛行することができました。
しかし、ヒンクラーの名を知る人はあまりいない。
大抵、みんなヒンクラーの方法をとります。
みんな、誰かが成功するのを待って、そして他の人たちよりも優れたやり方で何かを行なっていきます。
この飛行の話と同様、マーケットの世界ではどんなカテゴリーであれ、
顧客の心に最初に入り込んだブランドが市場をリードします。
(コーラで言えば、コカ・コーラ)
すかさず飛び込む
つまり、一番手を掴むチャンスがあれば、臆さずにとりあえず手にする。
そうすれば、周りの人たちにとっては二番目にできた人がどれだけハイクオリティでも、
心に残っているのは一番手の人なんです。
(研修とかふわふわしてる環境は特にチャンス。)
5章:集中の法則
1章でも述べていますが、「心の中に植え付ける」ことが重要です。
そこでこの章では「一つの言葉」を植え付けることの重要性について書かれています。
社会人で言えば「〇〇ならあなただよね」と言わせる全社員で無理なら、新卒でという括りでもありです。
IBMという会社は、「コンピュータ」という言葉を見込み客の中に植え付けることに成功しました。
そのあとどうなるかというと、「IBMの機械が欲しい」となると、コンピュータを欲しがっているということに
疑問の余地がありません。
自分が絶対一番手あと確認したい場合はその「一言」と言えば、、、?という問いかけをしてみます。
コンピュータ・コーラといえば?IBM・コカコーラのように出てくるはずです。
今、自分が狙っている言葉で一番手でない場合は、「焦点を絞った」一言にしましょう。
別に天才的な一言でなくてもいいです。
スパゲッティソース市場でトップになったプレゴ社は「もっと濃い」というワードでシェア27%まで上り詰めました。
言葉を決めたら・・・
自分の言葉が決まった後は、その言葉を守るために手を尽くさないといけません。(その言葉と違うことはしない。)
BMWがこの事例を物語っています。
BMWは究極の「走りのいい」車として知られていました。
しかし、シェアを拡大するために、製品ラインを広げて、大型の車を作り、ベンツに追撃することを決めました。
ここでの問題は大型車のリビングルーム(運転席)が走りのいい車になるかということです。
大型車は道路の感触も味わえないばかりか、当初BMWが訴えていた運転のためのあらゆる手引が無駄になったのです。
結果として、BMWは下降線を描き始めましたが、幸いにも「小型のBMW」を新たに発売し、
再び、「走りのいい」車であることを強調しています。
BMWは焦点を取り戻したのです。
このように、一度決めた言葉に対して、自分の行動も意識も真摯に向き合いましょう。
13章:犠牲の法則
5章のBMWの製品ラインを増やすことの逆です。
社内で成功?活躍するためには、何かを放棄することが大切です。(MUSTの仕事はしましょう)
配送の一例
航空配送を例とします。
エメリー社は航空貨物サービス事業に携わっていました。
「輸送したいものはなんでも、エメリー社が輸送してくれる」
小荷物、大型荷物、翌日配送サービス、期日指定配送サービス、なんでもです。
逆に、フェデラル・エクスプレス社は「小荷物の翌日配送」に絞っていました。
今日ではフェデラル・エクスプレス社の方がエメリー社よりも大会社になっています。
この犠牲が生んだ力とは、顧客の心の中に、「翌日配送」という言葉が植え付けられたからです。
翌日にぜひとも間違いなく荷物を届けなければならないときは、エクスプレスに声がかかるのです。
この後の悲劇
なんと、この後、エクスプレス社は、エメリ社と同じことをしてしまったのです。
つまり「翌日配送」を手放したのです。
その21ヶ月の間で国際業務で11億ドルの損失を出しました。
マーケティングは心理戦争です。知覚を巡る戦いです。
社内などで心のポジショニングを獲れたと感じたら、他を捨ててでも守り抜くのがベターです。
昔、タバコは男性がほとんど消費者でした。
他の企業は「女性をターゲットに」して、全人類をターゲットにしようと試みました。
しかし一社、昔の男の中の男、カウボーイのみに絞ったのです。
そのブランドはマルボーロと呼ばれていました。
今一番タバコとして売れているマルボロです。(男女に人気)
最後に幸運を掴むのであれば、今犠牲をいとわず、一点集中をこだわりましょう。
終わりに
自分もこの3つの法則を意識して、社内で絶対的なポジショニングを確立していきたいと思います。
結果は一年後くらいに。。。