はじめに
蛍光マーカーで線を引くとか
繰り返し書くとか
ノートに書くとか
そういうのが全部科学的に全く意味がない方法だった。
今回読んだ本は、医師:安川康介さんの「最高の勉強法」
現代の研究において、効果的と言われている勉強方法と
勉強を行うまでの下準備について紹介する。
目次
- 科学的効果を詰め込んだ「白紙勉強法」
- 睡眠と運動を行うこと
科学的効果を詰め込んだ「白紙勉強法」
「白紙勉強法」をもう少し具体的に表現すると、
「ぶつぶつ呟いて教えるふりをしながら書き出す白紙勉強法」
この方法は名前の通りで、
- 勉強したい本を用意する
- 白紙:いらないノート・プリントの裏とか
- 自分の使いたいペン
この3つを用いて、覚えたい内容をまず読み、
勉強した内容を「見ないで」、覚えている限り白紙に書き出すというもの。
記憶の手がかりになるものがないということがミソで、
脳にある内容をヒントなしで呼び起こす「アクティブリコール」ということをしている。
これが重要らしい。(記憶を定着させられるらしい。)
さらには、呟きながら覚えるというのは、プロダクション効果が働き、学習効率があがる。
また、教えるようにということも付け加えると、プロテジェ効果というものが働き、これも学習効果があがる。
何も、まとめる必要もなく、ただ好きに思い出しながら書くことが、「最高の勉強法」であるそう。
睡眠と運動を行うこと
睡眠を行わず、ギリギリまで仕事・勉強を行うことが美徳とされている日本で、
夜ふかしが習慣付いているかもしれないが、
7時間以上必ず寝ることが、学んだ内容の「定着」に良いことが科学的に証明されている。
シンプルに勉強不足であれば、夜ふかししてでもしたほうが良いと思うが、その焦りがない中で、
夜更かしをして一夜漬け!といった形で学習することは全く効果がないそう。
また、学習したいことは朝行うのではなく、夜に行って、そのまま寝ることが大切。
運動は記憶が形成される時の情報伝達のレベルをあげてくれる。
これは何度も運動をすることで効果が出るというわけではなく、
1回の運動でそのレベルが上がることも証明されている。
さらには、運動している人としていない人で、ある領域の脳細胞が15%も違うこともわかっている。
また、運動後に学習することが、学習の効果を上げることがわかっている。
これらを踏まえて、軽いジョギングなどを行って、学習して、7時間以上の睡眠をとる(カフェインは御法度)
これが、学習の黄金ルートらしい。
おわりに
学習の効果を上げるという話について述べたが、
そもそも学習量が少ないのに効果ばかりを気にしているのはNGだと感じた。
そもそも100%勉強できていないのに、方法に頼って100%にたどり着かないのは元も子もないので、
ここの認識は間違えないようにしたい。