こんにちは。
今回は2年くらい待ってようやくNaya Createが届いたのでしばらく使ってのレビューをしてみます。
Naya Createとは?
Naya Createは、ユーザーのニーズに合わせて自由にカスタマイズ可能なモジュラー式の分割キーボードです。
最大の特徴は、キーボードの内側(親指側)などに、トラックボール、トラックパッド、ダイヤルなどの異なるモジュールを磁石で簡単に着脱・交換できる点です。
これにより、キーボードから手を離さずにマウス操作やスクロールなどの作業を行うことができ、ホームポジションを崩さずに作業効率を高めることができます。また、分割型であるため肩を開いた自然な姿勢でタイピングができ、エルゴノミクス(人間工学)の観点からも注目されていた製品です。
クラウドファンディング等で話題になり、発送まで長い期間を要したことでも知られています。

何に期待していたか
普段Macbook Proをメインに使っていて、キーボードやトラックパッドに全く不満はなかったのですが、腰痛がきたことをきっかけに姿勢を見直したくなりました。
そのため、分割キーボードを探していたのですが、普段トラックパッドを使っていることもあり、トラックパッド + キーボードという構成をしたいと考えたとき、ぴったりなものがNaya Createしかない、という状態でした。
期待は満たせたか
姿勢が良くなる、という意味では十分な成果が出ていると思います。
しかし、トラックパッドとトラックボールの精度がイマイチなことでついついMacbook Proのトラックパッドを触りに行ってしまうこと、また、Macの認証を取るときに電源ボタンについている指紋認証をついつい使ってしまうことがあり、100% Naya Createだけで完結しているとは到底言いづらい状況です。
それでも、腕の位置はだいぶ開いたままになり、姿勢という意味では良くなっている実感があります。
その他の気になった点など
「トラックパッドとトラックボールの精度がイマイチ」ということは先ほど書きましたが、その他気になった点としては
- bluetooth、ケーブル接続のどちらか今何につながっているかがわかりづらい。また、変更に苦戦する。
そのため、現在はケーブル接続で使い続けています。ケーブル邪魔なのでbluetooth接続にしたいのですが、PCを3台くらい使い分けるのでどれにつながってるかわからないのが難しい… - トラックパッドのタップが左クリックになるのを打ち消せない
基本的にいろいろカスタマイズできるのですが、なぜかトラックパッドのタップが左クリックになるのを打ち消すことはできません。Macbook Proのトラックパッドでは押し込みで左クリックの設定にしているので、誤タップによる左クリックが頻発してしまっています。 - キーボードの入力幅が深い。
これは完全に10年近くMacbookのキーボードのみを使い続けている自分のキーボード感覚が異常ということは理解しつつ、押したと思って押せてないことが頻発し続けています。もっと使ったら慣れるかな… - 専用アプリが使いづらい。
自分の感覚値ですが、キーボードやトラックパッドの速度などをカスタマイズできる専用アプリが使いづらいです。接続できていても接続できていないと表示されてしまったり、bluetooth接続がNGなのでケーブル接続する必要があるなど、個人的には改善の余地が多いなと感じてしまいました。
まとめ
Naya Createは「分割キーボードかつトラックパッド一体型」という、市場にほぼ競合がいない理想的な構成を実現できるデバイスです。
実際に使用してみて、姿勢の改善や腕の負担軽減といったエルゴノミクス面でのメリットは確実に感じられました。
一方で、トラックパッド等のモジュールの精度、接続周りの使い勝手、専用アプリの完成度など、日常的にストレスなく使い続けるにはまだ課題も多いというのが正直な感想です。
「MacBookの操作感そのままで、姿勢だけ良くしたい」という期待値で挑むと、現状では少しハードルが高いかもしれません。
とはいえ、他に代えがたいコンセプトを持つ製品ですので、今後のファームウェアアップデートやソフトウェアの改善でより使いやすくなることを期待して、引き続き付き合っていこうと思います。