こんにちは。
最近マーケのお仕事もちょくちょく対応しているのですが、その中でアプリの広告に必ず出てくるSKAdNetworkの概念がよくわからなさすぎたので整理してみました。
SKAdNetworkとは
SKAdNetworkとは、Appleが提供している広告効果測定のための仕組みです。
Appleはユーザーのプライバシーに配慮して、広告主がユーザーの情報(IDFA)を取得することを制限しています。
そのため、広告主はユーザーの情報を取得することができず、広告の効果を測定するための仕組みが必要になります。
そこで、Appleが提供しているのがSKAdNetworkです。
かなり抽象度を上げたデータが返ってくるため、Appleを信じてやるしかないのがSKAdNetwork、という感じですね…
ざっくりとしたデータの流れ
ざっくりとしたデータの流れは以下のようになります。
通常の広告効果測定
ストア管理者からIDFAを使ってユーザーを特定し、広告効果を測定します。
SKAdNetworkを使った広告効果測定
IDFAを使わずに広告効果を測定します。
抽象度を上げたデータが連携可能な計測ツール(Appsflyerなど)に送られ、そこでデータを解釈し、広告ツールに連携するという流れになります。
データの抽象化とは
SKAdNetworkは、広告効果を測定するためのデータを抽象化して返してきます。
具体的には以下のようなデータが返ってきます。
- 64個のイベントを6bitで表現
- タイムラグがある
- データはまとめて送られる(どのイベントが何人のユーザーに発生したかがまとめて送られる)
- 64個のイベントのうち、1ユーザーあたり最も数字が大きいもののみ送られる
- →ファネル構造でない場合、データの計測が正しくできない
さらに、SKAdNetWork4.0からは以下のようなデータが返ってきます。
- 3回のポストバックのうち、1回目は通常のデータが返ってくる
- 2回目以降は、High, Middle, Lowの3つのバケットに分けられたデータが返ってくる
- より抽象化された形になるので、どこまでをどの範囲に含めるか?という検討が必要
より詳しく知りたい方はこの記事がわかりやすかったです
まとめ
SKAdNetworkは、Appleが提供している広告効果測定のための仕組みです。
今回はそのデータのおおまかな流れと、抽象化されたデータについて整理してみました。
広告は広告で仕組みを知っておかないと、この数字がどういう意味なのか?という部分がわからなくなってしまうので、今後も勉強していきたいですね。