TypeScriptの概要

2025/03/15

TypeScript
JavaScript

TypeScriptの概要についてまとめました。


1. TypeScriptとは?

TypeScriptは、Microsoftが開発したJavaScriptのスーパーセットです。
スーパーセットとは「JavaScriptの文法をすべて含みつつ、さらに機能を追加した言語」という意味です。
よって、TypeScriptで書いたコードは最終的にJavaScriptに変換されて実行されます。

2. JavaScriptとの違い

観点 JavaScript TypeScript
型(Type) 動的型付け(実行中に型が決まる) 静的型付け(事前に型を指定)
型安全性 型が曖昧なのでバグに気づきにくい 型チェックがあるので安心
実行前のエラー検出 実行しないとエラーに気づけない コンパイル時にエラー検出できる
開発支援 小〜中規模の開発向き 中〜大規模の開発でも保守しやすい
コードの補完やリファクタ 限定的 型情報を活かして非常に強力

JavaScriptのコード例(方が自由=危険)

JavaScript.js
function add(a, b) {
  return a + b;
}

add(1, 2);      // 3
add("1", 2);    // "12" ← 数値として足し算されない

実行するまでどうなるか分からない。

TypeScriptのコード例(型を明示)

TypeScript.ts
function add(a: number, b: number): number {
  return a + b;
}

add(1, 2);      // OK
add("1", 2);    // ❌ エラー:string型はnumber型ではない

間違った使い方を事前に防ぐことができる。

今回はここまでです。