TypeScriptの概要についてまとめました。
1. TypeScriptとは?
TypeScriptは、Microsoftが開発したJavaScriptのスーパーセットです。
スーパーセットとは「JavaScriptの文法をすべて含みつつ、さらに機能を追加した言語」という意味です。
よって、TypeScriptで書いたコードは最終的にJavaScriptに変換されて実行されます。
2. JavaScriptとの違い
観点 | JavaScript | TypeScript |
---|---|---|
型(Type) | 動的型付け(実行中に型が決まる) | 静的型付け(事前に型を指定) |
型安全性 | 型が曖昧なのでバグに気づきにくい | 型チェックがあるので安心 |
実行前のエラー検出 | 実行しないとエラーに気づけない | コンパイル時にエラー検出できる |
開発支援 | 小〜中規模の開発向き | 中〜大規模の開発でも保守しやすい |
コードの補完やリファクタ | 限定的 | 型情報を活かして非常に強力 |
JavaScriptのコード例(方が自由=危険)
JavaScript.js
function add(a, b) {
return a + b;
}
add(1, 2); // 3
add("1", 2); // "12" ← 数値として足し算されない
実行するまでどうなるか分からない。
TypeScriptのコード例(型を明示)
TypeScript.ts
function add(a: number, b: number): number {
return a + b;
}
add(1, 2); // OK
add("1", 2); // ❌ エラー:string型はnumber型ではない
間違った使い方を事前に防ぐことができる。
今回はここまでです。