こんにちは。
ゆるコンピュータ科学ラジオで紹介されていて気になったので、こちらの本を買って読んでみました。
ざっくり感想
人間の行動を科学するという観点で、数理モデルを使って行動を説明するという内容になっています。
事例が非常に多く掲載されており、「聞いたことある〜」みたいな事例が多くて話のネタの引き出しを増やすのにも良いかもしれません。
ただ、数理モデル思考とはなんなのか?という部分については、もう少し深く掘り下げて欲しかったなという印象を受けました。
「抽象度を上げて解釈する」みたいなことがきっと数理モデル思考なんだろうなと思いながら読んでいたのですが、もう少し具体的に説明されているとスッと理解が進んだような気がします。
どちらかといえば、現実世界で起きた事例をもとに「こういうルールだとこうなる」という事例集のような印象は受けました。
個人的に刺さった箇所
- 人は「他人のため」という言い訳ができる環境を作ると、不正行為が増える
- 良くも悪くも「ペナルティ」は強い。しかしペナルティがなくなった瞬間の反動も強い
- 制約がある環境でこそクリエイティビティが生まれる
- ランダムに不正が検知できるトリガーを仕込んでおくことで、不正行為を抑制できる
今回はこのあたりで。
読みものとしては面白かったので、ぜひ興味がある方は読んでみてください。