動画を複数人で分担して制作するときに「LUTどうしてます?」という質問をされることがあります。簡単に言えば、動画のカラー設定のことなのですが、これが実は奥が深いんです。
ということで今回はそんなLUT(ラット)についてご紹介します。
LUTとは
LUT(ルックアップテーブル)は、動画編集やカラーグレーディングでよく使用される用語で、映像の色やトーンを変換するために使用されるデータのセットです。
入力画像のピクセル値を取り、それぞれのピクセルに対して新しい値を返すために使用されます。これにより、映像に特定の外観や見た目を与えることができます。例えば、映画や写真の色調補正や特定のスタイルを再現するために、LUTが使用されます。
映画製作や広告制作などのプロの映像編集者やカラリストがよく使うワードですが、一般的な動画編集ソフトウェアやカラーグレーディングツールでも一般的にサポートされています。一般的なフォーマットとしては、.CUBEや.3DLなどがあります。
筆者は「ラット」と読んでいますが「エルユーティー」と読むのもOKなようです。「LUTを当てる」と表現したりします。
参照:TVlogic LUT基礎講座
Premiere Proで使用する場合
デフォルトプリセットを確認する
Premireにデフォルトでプリセットは用意されていますので、お好みのカラー設定を使うのも良し。
使用したカメラに合わせたい場合はメーカーのマニュアルを見ておいてもよいかもです。場合によってはファイルダウンロードもできるのでご自身の編集環境に反映してください。
ソニー
https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/movie/s-log/picture-profile.html
パナソニック
https://av.jpn.support.panasonic.com/support/dsc/download/lut/index.html
キャノン
https://cweb.canon.jp/drv-upd/dvc/canon-lut-201911.html
適用してみる
元素材がこんな感じの色味だったんですが、
ちょっと淡めのカラーにすることもできます。
細かく編集ももちろんできるので、編集ジャンルにあったカスタム設定を作っておくのもいいですね。
以上、今日はLUTについて編集者にとって必要最低限な情報をまとめました。
「カラーフィルターとどう違うの?仕組みは?」「なんでLook Up Tableっていう名前なの?」という少しマニアックな情報はまた別の機会に。