[生成AI]意外と知られてないけど、もうGoogleだけでいいじゃん…となる生成AIサービスを紹介します

2026/02/11

Jules
Stitch
AI

こんにちは。

今回は、意外と知られてないけど、もうGoogleだけでいいじゃん…となるGoogle発の生成AIサービスを紹介します。

ChatGPTやClaudeに注目が集まりがちですが、実はGoogleも生成AIを活用した開発ツールをめちゃくちゃ出しています。しかもどれも無料で使えるものばかり。

「え、こんなのあったの?」となるサービスを4つ、まとめて紹介していきます。


Jules

Julesは、Googleが提供するAIコーディングエージェントです。

一言で言うと「GitHubのIssueを投げたら、勝手にコードを書いてPRを作ってくれるAI」です。

何ができるの?

  • GitHubリポジトリをクローンして、コード全体を理解した上で変更を加える
  • バグ修正、テスト追加、依存関係の更新、リファクタリングなど幅広いタスクに対応
  • 作業が終わったらPull Requestを自動で作成してくれる
  • 作業中にプランを確認・修正できるので、暴走する心配もない

ここがすごい

Julesの最大の特徴は非同期で動くところ。Google CloudのVM上でバックグラウンド実行されるので、開発者はJulesにタスクを投げたら他の仕事に取りかかれます。

Gemini 3 Proを搭載しているので、マルチファイルにまたがる複雑な変更もこなせます。しかも、コードの変更前に「こういう方針で進めます」とプランを提示してくれるので、安心感があります。

料金プラン

JulesはGoogle AIプランに紐づいた3段階の料金体系です。

プラン 月額 1日のタスク数 同時実行数 モデル
Free 無料 15 3 Gemini 2.5 Pro
Google AI Pro $19.99 100 15 Gemini 3 Pro
Google AI Ultra $124.99 300 60 Gemini 3 Pro(優先)

どのプランにも1日あたりのタスク上限があり、現時点では上限なしのプランは用意されていません。

なお、Google AI ProとUltraは個人のGoogleアカウント(@gmail.com)向けのプランです。Google Workspaceアカウントからの直接的なプラン契約には現時点で対応していません

Julesは jules.google からアクセスできます。


Stitch

Stitchは、Google Labsが提供するAI搭載のUIデザイン&フロントエンドコード生成ツールです。

テキストで「こんなUIが欲しい」と伝えるだけで、デザインとコードを一瞬で生成してくれます。

何ができるの?

  • 自然言語やラフスケッチからUIデザインを自動生成
  • HTML/CSS、Reactコンポーネントとしてエクスポート可能
  • Figmaへの直接エクスポートに対応(レイヤーやAuto Layoutも保持)
  • 複数画面をつなげてインタラクティブなプロトタイプも作成可能
  • ライト/ダークモード、カラーパレット、フォント設定などのテーマ機能

ここがすごい

エンジニアにとって一番うれしいのは、デザインからコードまで一気通貫なところ。

「とりあえずMVPを作りたい」「デザイナーに依頼する前にたたき台が欲しい」というときに、テキストで指示するだけでそれっぽいUIが完成します。しかもFigmaにエクスポートできるので、デザイナーとの連携もスムーズ。

最近追加された「プロトタイプ」機能では、複数画面を接続してユーザーフローを検証できるようになりました。ヒートマップ予測機能まで搭載されていて、ユーザー行動の予測もできます。

料金プラン

StitchはGoogle Labsの実験的ツールとして、現時点では完全無料で利用可能です。

料金プランやサブスクリプションの設定はなく、Googleアカウントさえあれば誰でも使えます。18歳以上であれば212か国で利用可能。

Google Workspaceとの連携については、Stitchで生成したデザインをGoogle AI Studioにエクスポートし、Geminiなど他のGoogle AIモデルと組み合わせて機能追加するワークフローが用意されています。ただし、WorkspaceプランによるStitchの機能拡張やWorkspace管理者向けの管理機能は、今のところ提供されていません。

stitch.withgoogle.com からアクセスできます。


Antigravity

Antigravityは、GoogleがリリースしたAI搭載のIDE(統合開発環境)です。

見た目はVS Codeそのもの。でも中身はまったくの別物で、AIエージェントを前提とした開発環境になっています。

何ができるの?

  • VS Codeベースなので学習コストほぼゼロで使い始められる
  • 「Agent Manager」で複数のAIタスクを同時並行で管理
  • AIが作業している内容をArtifactsとして一覧で確認できる
  • Gemini 3 Proをベースにしたコード生成・編集

ここがすごい

最大の特徴はAgent Managerという機能。これは複数のAIエージェントの作業を俯瞰しながら管理できるUIで、「AIに仕事を振って、進捗を見守る」というスタイルの開発ができます。

もうコードを自分で書くというより、AIに方針を伝えて見守る。まさに「AI開発OS」と呼びたくなるツールです。

料金プラン

Antigravityは現在パブリックプレビュー中で無料です。

プラン 月額 内容
Individual(プレビュー) 無料 Gemini 3 Pro & Flash、Claude、GPT-OSSモデルにアクセス可能。週次のレート制限あり

ただし「無料で使い放題」ではなく、週次のレート制限があります。集中的にコーディングすると数時間で上限に達することも。

クォータを増やすには

Google AI Proプラン($19.99/月) に加入すると、Antigravity内のレート制限が大幅に緩和されます。制限は5時間ごとにリセットされるようになり、実用的に使えるレベルになります。

将来的にはプレビュー終了後の有償化が予想されており、個人プランは$10〜$20/月、チームプランは$25〜$40/ユーザー/月程度になるのではないかと言われています。

Google Workspaceとの連携

AntigravityはGemini CLIを通じてGoogle Workspaceとの連携が可能です。MCP(Model Context Protocol)サーバーを使って、IDE内からGoogle Drive、Google Docs、Google Apps Scriptなどを操作できます。

ただし注意点として、現時点ではAntigravityへのサインインにGoogle Workspaceアカウントは使用できないケースが報告されています。個人のGmailアカウントが必要になる場合があるので、Workspace環境で導入を検討している方はこの点を確認してください。

詳しくは別記事でも紹介しています。


Gemini CLI GitHub Actions

Gemini CLI GitHub Actionsは、Gemini CLIをGitHub Actionsに統合して、開発ワークフローを自動化できるツールです。

これが個人的に一番「知られてないけどヤバい」と思っているサービスです。

何ができるの?

  • Issueの自動トリアージ: 新しいIssueを自動で分析・ラベル付け・優先度判定
  • PRの自動レビュー: コード品質、スタイル、正確性をチェックしてフィードバック
  • オンデマンドコラボ: IssueやPRで @gemini-cli とメンションすると、テスト追加・バグ修正・実装などを依頼できる
  • カスタムワークフロー: 独自の自動化ワークフローを構築可能

ここがすごい

GitHub Actionsとネイティブに統合されているので、リポジトリに導入するだけで開発フローが劇的に変わります

特にセキュリティ面が優秀で、Google CloudのWorkload Identity Federationを使っているため、APIキーの管理が不要。コマンドのホワイトリスト制御など、きめ細かいセキュリティ設定も可能です。

チーム開発で「PRレビューの初動を速くしたい」「Issueの整理を自動化したい」という場面で特に威力を発揮します。

料金プラン

Gemini CLI GitHub Actionsは、Gemini CLI自体の料金GitHub Actionsの料金の2つの軸で考える必要があります。

Gemini CLI の利用料金

利用方法 料金 制限
Google AI Studio(無料枠) 無料 1日1,000リクエスト、60リクエスト/分
Gemini Code Assist Standard $19/ユーザー/月(年契約) トークン課金なし
Gemini Code Assist Enterprise $45/ユーザー/月(年契約) エージェントモード・CLI利用上限UP

Gemini CLI自体は無料で使い始められ、Google AI Studioの無料枠でかなりの量を処理できます。

GitHub Actions の実行コスト

GitHub Actions側の料金はGitHub側のプランに依存します。パブリックリポジトリなら無料、プライベートリポジトリでもGitHub Freeプランで月2,000分の実行時間が含まれています。

Google Workspaceとの関係

Gemini Code Assistは、Google Workspace向けのGeminiとは別の製品体系です。

2025年にGoogle WorkspaceにはGemini AI機能が標準統合され、Business Starterは$7/月、Business Standardは$14/月、Business Plusは$22/月に価格改定されました。ただし、これはDocs・Sheets・GmailなどのWorkspaceアプリ内でのAI支援であり、Gemini CLI GitHub Actionsとは別枠です。

Gemini Code Assistを組織全体で導入する場合は、Google Cloud経由でStandard/Enterpriseプランを契約する形になります。

始め方

Gemini CLIをインストールして /setup-github コマンドを実行するだけ。GitHub Actionは google-github-actions/run-gemini-cli として公開されています。


Google AIプランの全体像

各サービスの料金を見てきましたが、ここでGoogleの生成AIプラン全体の構造を整理しておきます。

プラン 月額 主な対象 含まれるサービス
無料 $0 個人・お試し Jules (15タスク/日)、Stitch、Antigravity(レート制限あり)、Gemini CLI(1,000リクエスト/日)
Google AI Pro $19.99 個人開発者 ↑の上限緩和 + Jules 100タスク/日、Antigravityのレート制限緩和
Google AI Ultra $124.99 パワーユーザー ↑の上限大幅拡大 + Jules 300タスク/日、最新モデルへの優先アクセス
Gemini Code Assist Standard $19/ユーザー/月 チーム IDE内のAI支援、Gemini CLI拡張
Gemini Code Assist Enterprise $45/ユーザー/月 企業 ↑ + コードカスタマイゼーション、高度な統合

Google Workspaceユーザーへの注意点

Google Workspace(Business Starter/Standard/Plus、Enterprise)にも2025年からGemini AI機能が標準搭載されています。しかし、今回紹介した開発ツール群はWorkspaceのGeminiとは基本的に別体系です。

  • Jules・Antigravity: Google AI ProやUltraは個人Googleアカウント(@gmail.com)向け。Workspaceアカウントでの契約は現在未対応
  • Stitch: Googleアカウントがあれば利用可能。Workspace管理者向けの機能はなし
  • Gemini Code Assist: Google Cloud経由で別途契約が必要。Workspaceプランには含まれない
  • Antigravity ↔ Workspace連携: MCP経由でDrive・Docsなどの操作は可能だが、サインイン自体にWorkspaceアカウントが使えないケースあり

Workspaceを契約しているからといって、これらの開発ツールが自動的に使えるわけではない点に注意してください。ただ、今後のWorkspace統合の拡大には期待できそうです。


まとめ

今回紹介した4つのサービスをまとめるとこうなります。

サービス 一言で言うと 無料で使える?
Jules Issueを投げたらPRを作ってくれるAI ✅ 15タスク/日
Stitch テキストからUIデザインとコードを自動生成 ✅ 完全無料
Antigravity AIエージェント管理に特化したIDE ✅ プレビュー中は無料
Gemini CLI GitHub Actions GitHub上の開発フローをAIで自動化 ✅ 1,000リクエスト/日

どれも無料で始められるのがGoogleのすごいところ。

「コードを書く → レビューする → デプロイする」という開発フローのほぼ全工程をGoogleのAIサービスだけでカバーできる時代になってきました。

Workspaceユーザーにとっては「開発ツールは別体系」という点がやや不便ですが、今後の統合に期待大です。

気になったサービスがあれば、ぜひ試してみてください。それではまた!

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